2004年3月7日 仙厳園(磯庭園)

数日前、国道10号線を車で通った時、仙厳園の入口付近に「あれっ。今のは桜かな?梅かな?」と桜色の花をつけた木が見えたのが気になっていて、日曜だという事もあって、行ってみました。
やはり咲いていたのは桜でした。もう春が来ているのですね。
仙厳園(せんがんえん)は、名勝として国の文化財に指定されている名園。1658(万治元)年19代島津光久の代にこの地に別邸を構えたのが始まりで、以後代々の当主に受け継がれてきた。広さは約1万5千坪。
しかし、地元(?)の私たちは未だに「磯庭園」や「磯公園」と呼んでいる。
この桜は仙厳園の外から垣根越しに見える桜です。せっかく来たので何年ぶりに中を見物しようと入場券を購入。
「えっ!屋敷の建物の中まで入れる「御殿コ−ス」は1500円!、いや、見て回るだけの「庭園コース(1000円)でいいですぅ。」
さすが南国鹿児島、ぽかぽか陽気で、、と言いたいところですが、こんな日に限って急に気温は低く、数日前までは暖かかったのに、今日は桜島も雪化粧です。写真も寒そう。
実は入口に「薩摩の人形展(2/21~4/22)」という看板もあったのですが、、大きな声で言えませんが、「これだけ?」と思ってしまった。(関係者の方、すみません)。
園内は情緒ある風流な場所が多々あり、というかそういう場所だらけです。
思わず「一句」詠みたくなるような、、詠めませんが。
庭園を歩くうちに「梅」が咲いている場所もありました。本物はもすこしきれいな色です。
「東風吹かば にほひおこせよ梅の花
 あるじなしとて 春な忘れそ」
この詩に感動し、「飛梅」を一度見たくて、触れたくて、高校卒業した春休みに、その目的だけで太宰府に行った事を想い出しました。飛梅は木の柵がしてありましたが、我慢できず身を乗り出して触れました。すみません。
まあ、なんという鳥でしょう。木陰にぽつりと、逃げもせず、鳩の一種なのでしょうが、鮮やかな色の鳥がいました。写真よりももっと光沢があるように見えました。目の前まで近づいても逃げる様子がなかったので、つい、手をのばしたら、バサバサッと、やはり飛んで逃げました。
仙厳園は、まるで自分が武士になったような気分になるところです。
「きれいな花よのぅ。世間はもう春ぢゃ。そうは思わぬか。ささ、もそっと近こう寄れ。」なんちゃって。
ギャグと桜島は寒そうでした。